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2009.04.19

何故 HAインプラント なのか

先週は、月曜日と土曜日にインプラント・オペがありました。 特に土曜日のケースは 歯を抜いた部分の欠損が大きく 初期固定が難しかったので ワンピース治療の予定を急遽 ツーピースインプラント治療に変更したのでありました。

1ピースインプラント(歯槽頂アプローチによるサイナスフロアエレベーション)治療

         BEFORE                 AFTRE

1回のインプラント・オペにて インプラント体を全て埋入するので あとは差し歯を装着するだけです。 

このような上顎の骨質の良くない症例は HAインプラントの最も得意とするところであります。 

HAインプラントにおいては 患者様にとって非常に負担の大きな ラテラル(側面からの)アプローチによるサイナスフロアエレベーションの必要性もあまり感じません。

 

            2ピース 2回法 インプラント治療

        BEFORE                   AFTRE

2回に分けてインプラント体を埋入します。1回目は骨内にのみインプラント体を埋入します。

松田歯科クリニックでは 初期固定の厳しいケース、主に前歯で審美性を重視する時 などに2回法を使用します。

土曜日のケースは、2ピース HAインプラント でなければ難しかったかもしれません。

インプラントは大きく チタン・インプラントHA・インプラントに分けられますが、松田歯科クリニックでは、HAインプラント というハイドロキシアパタイトをインプラント体表面にコーティングしたインプラントを主に使用しています。

骨欠損の大きな症例、骨の脆弱な症例になるほど HAインプラントは その真価を発揮します。 

HAの優れた骨伝導能が 足場(スキャホルド)となり、速やかな骨形成を促してくれます。

現代インプラント治療は、スウェーデン イエテボリ大学において ブローネンマルク教授を中心に チタン・インプラントにおいて 1965年から臨床実験を始め、1980年代まで15年に亘る膨大なデータによって確立されたわけですから 当然 その臨床データは、コーカソイド(白人)を対象としたものが多く、骨格的に脆弱なモンゴロイド(黄色人種)を対象としたものは少ないわけです。

従いまして コーカソイド データを基に チタン・インプラントの歴史的信頼性、優位性を説くことは、日本人(モンゴロイド)を対象にインプラント治療を行うにあたり そのデータがそのまま当てはまらない可能性があります。

頑強な骨質のコーカソイドと日本人の脆弱な骨格、顎骨に対するインプラント・アプローチは異なるはずです。

松田歯科クリニックでは、日本人の脆弱な顎骨に適した HAインプラントの使用を基本とした上で 顎骨のしっかりした方には、チタン・インプラントによる即時荷重(インプラント オペをしたその日に噛める)などもお勧めしております。

松田歯科クリニックで主に使用しております 米国カルシテック社製 HAインプラントは、HAの 結晶率 97%(現在 HAインプラント中 世界最高の結晶率) 、HAの溶解度 1.2%(最も低い溶解度 = 溶解度が高いと経年的な骨結合率の低下が顕著となります) インプラントの治療成功率は99.5パーセント となっております。

松田歯科クリニックでは、今後もHAインプラントを中心として 様々な症例に最適なインプラントシステムを構築していきたいと考えています。

さて 話は変わりますが、「母の日」用にと 少しばかり花について ネットで勉強していたところ ブリザードフラワー(プリザーブドフラワー) というものがあることを知りました。

生花にオーガニック系の染料を吸わせ、特殊な加工を施すことでナチュラルな姿や風合い、鮮やかな花色を長期間にわたって保つ加工花のことだそうです。

欧米では結構人気があるとのことで 松田歯科クリニックでも飾ってみることにしました。

  

受付  と  診療室左コーナーに 飾ってみました。これから暑くなりますから 多少なりとも清涼感を感じて貰えればと 青色、紫色の花をメインにしてみました。

スタッフの子に「造花ですか?」と言われ 少しガクッとしましたが、確かに生花には敵わないかな・・・・・。 取りあえず秋口まで飾る予定です。

 

ブリザードフラワーに詳しい患者様などいらっしゃいましたら 御感想などお聞かせ下さい。