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2007.09.26

レアメタル世界争奪戦

福田内閣が誕生しました。

来年4月の70~74歳の高齢者医療費負担増を凍結するとかしないとか、75歳以上の後期高齢者医療制度がどうなるのか・・・日本では閉塞感ばかりが漂っているのですが、世界は元気ですね。

香港ハンセン指数、H株指数、ブラジル ボベスパ指数、インド ムンバイ指数 何れも史上最高値更新です。バルチック(海運)指数も高値更新です。 ユーロは対ドル で高値更新です。震源地 ニューヨークも史上最高値に迫ってきています。

サブプライムローン問題は何処に行ったのでしょう? スタグフレーションの危機は無くなったというのでしょうか?

商品市況においても高値更新するものが多いですね。 私達 歯医者さんの仕事も白金系のレアメタル(プラチナ、パラジウム etc)をよく使用します。商品市況の高騰は即材料費の高騰に直結します。

松田歯科クリニックで使われるのは 金パラ(金12%、パラジウム20%、銀50%)と呼ばれる合金です。 昔 歯医者さんで使われていたニッケル、クロムに比較すれば格段に金属アレルギーは減少します。金属アレルギーの主因はニッケル、コバルト、クロムなどなのですから。

パラジウムは鉱山においてプラチナに付随して採れるのですが、 ロシア、南アフリカ、カナダでほぼ100%を占めています。気紛れなロシア アルマズの意向もパラジウム価格に影響します。

パラジウムの用途は、自動車触媒やハイテク分野を中心に加工用需要(工業用需要+歯科用需要)が全体の90%を占めています。

レアメタルはとても貴重なものなので世界中でリサイクルが盛んです。金属泥棒のニュースもよくありましたね。

患者様から外された金属は貴金属リサイクル業者が回収しています。松田歯科クリニックではアサヒプリテックさんに御願いしています。

世界経済の発展、そしてレアメタルの枯渇は歯科治療費の高騰にも影響する由々しき問題なのです。