本年初めての投稿となりました。遅ればせながら 本年も宜しくお願い致します。
さて この連休中 横浜のほうへ「オルソ2001」という矯正治療の勉強会に行っておりました。
日曜日は「クリアアライナー」というマウスピース矯正の最新の治療方法について、 月曜日は、「舌側矯正治療」という歯の裏側にする矯正治療についての講習でした。

講習会場となった 横浜市社会福祉センター (バックにランドマークタワー)
松田歯科クリニックでは今後 マウスピース矯正 を積極的に診療に取り入れていきたいと計画していましたので 非常に参考になりました。
マウスピース矯正は、従来のワイヤー(針金)を使用した矯正治療とは異なり、マウスピースを使用して歯並びをきれいにしていく新しい矯正治療です。
ワイヤーを使わないため、目立ちにくく、取り外しができる、違和感が少ない、ホワイトニングも同時にできるといった優れた特徴をもっています。

装着前 装着時
マウスピース矯正方法は、大きく分けて エシックス、インビザライン、クリアアライナーの3つの方法に分けられますが、 松田歯科クリニックでは 色々と比較検討した結果、これまでのインビザライン矯正 から 今後はクリアアライナー矯正、そして同系統のオペラグラス矯正 をメインに 患者様にお勧めしていくことになる と思います。
インビザラインは 最初に治療完成までの36パターンのマウスピースを3Dキャドカムで一気に製作して患者様にお渡ししますので 非常に高額になりますし、差し歯などで歯の形が変わってしまったら マウスピースが合わなくなって 使えなくなってしまうんですよね。
私とすれば患者様に ただお渡しして時々メンテナンスするだけなので非常に楽なのですが・・・。
それがアメリカの歯医者さんに インビザラインが とっても人気がある理由だとか ?
クリアライナーは、 1か月に1回くらいの間隔で その都度型取りしますから 面倒といえば面倒ですが、 私のところでは 床矯正装置同様 装置が出来上がってきた時に その装置の料金をお支払いして頂けばいいですし、患者様のペースで治療を行えますので トータルで 患者様の負担は大幅に少なくなると思います。
それがクリアライナーに変更した最大の理由です。 それに治療においても 非常に応用が効くんです。
エシックスは、最も歴史がある マウスピース矯正なのですが、一つの装置を色々と加工していきますので 耐久性を保つ為 厚めにできているのが患者様にとっては違和感があるかもしれません。 ちょっと難しい装置なんで術者にとっても ある程度経験が必要かと。
しかしながら 本当に大事なのは マウスピース矯正同士の比較ではなくて 通常のワイヤー矯正 と マウスピース矯正の 比較であります。
マウスピース矯正は 残念ながら万能ではありません。 抜歯を伴うような難症例のときは ワイヤー矯正を お勧めします。 それもワイヤーを歯の外側に付けた一般的な矯正装置を お勧めします。 誰が何と言おうと一番トルクをかけられますから。
では マウスピース矯正の存在意義は・・・ となりますと 前歯や奥歯の1、2本の歯並びを目立たないように修正したい時 に有効かと思います。
特に若い女性のかた や客商売をやられている方は 殆ど矯正治療をしていることを気づかれずにすみますから いいかもしれないですね。 今話題の? JAL のキャビンアテンダント規定でも 唇側ワイヤー矯正装置は禁止らしいですから マウスピース矯正の出番となります。
クリアアライナーによる治療例
- 治療前
- 治療後
- 治療前
- 治療後
マウスピース矯正の更なる存在意義としましては、将来 ワイヤー矯正をする場合でも その期間を短くするために利用することができる ということがあります。
難症例の場合の治療において ワイヤー矯正使用期間は辛いものです。 その期間をなるべく短くするために ある程度のところまで マウスピース矯正で歯並びを改善させるやり方も有効だと思います。
松田歯科クリニック では、この他に インプラントをアンカーとして利用する インプラント矯正も本年より開始します。
是非一度 御来院頂き、患者様の症状、希望に最も適した 矯正装置はなんなのか? 一緒に考えていきたいと思っております。

横浜 みなとみらい の夜景















