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2008.07.27

サクリファイス

本日は、「東京形成歯科」のインプラント勉強会の日でした。

毎度のことながら 日本のインプラント学を築き上げてきたオーソリティー、大先輩の方々の話には経験や実績に裏付けられた重みがあります。

暗中模索のまま 渡米して必死に学ばれた先輩方には、最初のメジャーリーガーとなった野茂のスピリットに近いものを感じます。

本日 講演された 桑田 正博氏(ボストン大学客員教授・愛歯技工専門学校校長)は、セラミックの差し歯などの開発により、 日本の審美歯科学を築いてこられた方であり、「世界の桑田」としてその名を轟かせた大家であります。

桑田先生は、自らの口の中を技工物の実験場としておられるようで インプラントの上部構造(差し歯)や自分の歯を使って セラミックや色々な素材の耐久実験を行ったり、食感の違いなどの比較実験を行っておりました。

今度は、ジルコニア(非常に強度の高いセラミックス) と エステニア(ハイブリッドセラミックス)の比較実験を自らの口腔内にて行うとのことでした。

ここまでの情熱、自己犠牲(サクリファイス)精神には ただただ頭の下がる思いがするばかりでありました。

実は 私も自らの歯には色々と細工をしております。

よく見れば分かると思いますが、 私の前歯は色々な素材が埋め込まれています。何本かの歯は神経を抜いています。桑田先生には負けますが、 私も耐久実験、食感実験、痛覚実験 など を自らの口腔内にて行っております。

若い頃は、鏡を見ながら何本も麻酔を打ち込み、どのようにすれば痛くない麻酔ができるのか、どの位のスピードで注入すれば痛くないのか 実験しておりました。

患者様を人体実験に使うわけにはいきませんからね。まずは自ら安全性を確認しなければ治療行為は行うべきではないと思っております。

我々のサクリファイス(自己犠牲)は、医療におけるビクティム(犠牲)を可能な限り減少させることを切に願って 自らの意思で行っております。 心配御無用であります。

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私がよく聞いていた 80年代の女性ロッカーです。「ビクティム」パワフルな曲でした。

話は変わりますが、「ROOKIES」最終回 良かったですね。「夢を諦めない!」大切なことです。

閉塞感、焦燥感・・・世の中に対して 若い人達が理不尽さを感じるのはもっともだと思います。  

昭和恐慌時を描いた小林多喜二「蟹工船」が最近読まれているということです。 察知するところは理解できます。 残念ながら世界経済情勢は当時と似た雰囲気を漂わせ始めました。

しかしながら「ピンチはチャンス」でもあります。1994年 ロシア危機の真っ只中でニューリッチが数多く誕生しました。 

自らにとって最善の努力とはどういうことなのか? 自問自答して下さい。 最後の最後まで諦めずに頑張っていきましょう! 私も頑張ります。