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2010.10.27

偉大なる師の教え

このところ理由あって 日本のインプラント学の草分け的な方とお会いする機会が多くなっています。 

昨日のお昼は、私の所属する 東京形成歯科研究会の会長 奥寺 元 先生のところにお邪魔しておりました。

 菓子箱片手に こちらとしては形式的とはいえ 季節の御挨拶でも宣おうと思って「お忙しいところ・・・」と口を開くと それを遮る様に いきなり会長から「先生、これを診て下さい」と 会長お得意の「カスタム・エンド・オステル インプラント」の症例写真を見せられました。 

「あっ、はい」

挨拶にお伺いしたつもりが、 勉強会となってしまいました。

「素晴らしいですね」 (他になんと言えば良かったのか)

そういえば 以前ブログにも書いてると思いますが、 2年ほど前に 奥寺会長とサンディエゴインプラントセンター所長 Drノルドクィストとの 豪華ジョイント「カスタム・エンド・オステルインプラント」公開オペを見学したことがありました。 

 

日本のインプラント学を構築してきた先人は、未だインプラントへの情熱 聊かも衰えずという感じで御座いました。

そして 本日は、浜松町駅近くの「世界貿易センタービル」14階にて開業されておられる小嶋 榮一先生の診療所にお伺いしてきました。 

 

   世界貿易センタービル14階 診療所からの景色

奥寺先生、小嶋先生 共に 若き日に アメリカに渡り、Drリンコー(ブレードインプラントの創始者、初代アメリカインプラント学会会長)に師事しておられるので 本日は 小嶋先生から Drリンコーとの思い出、インプラント黎明期のお話 などを 拝聴した次第であります。

       

ブレードインプラント インプラント初期は こんな形のが使われていました。本日 小嶋先生より頂いたものです。 

Drリンコーは、クライスラービルの 超高層階で診療をされていたということで 小嶋先生達はそこで勉強されていたわけですから  当時日本一の超高層ビルだった「世界貿易センタービル」に小嶋先生が憧れたのも必然といいますか、そこで御開業されたのも当然の帰結であったわけです。

 

          小嶋榮一先生(右)と Dr 松田

小嶋先生は、実に律儀なお方でありまして 過去の写真や資料など綺麗にスクラップブッキングされているようでした。 そして 帰り際 私如きの為に エレベーターのところまで見送りをして頂きましたこと 誠に感激した次第であります。

    

ニューヨーク クライスラービル

右写真   先日 来日された際 屋形船 初体験をされた 米UCLA歯周病学講座 Dr ヘンリー・タケイ(左)とDr クロックウォルト(右)

彼らも また私にとっては 偉大なる師であります。

偉大なる師との出会いは、人生の宝でありますね。 偉大なる師達は、誰しも例外なく 弛まぬ努力と飽くなき情熱 が人一倍あるようで御座いました。

 

そして私にもいつか 師と呼ばれる日がくればいいのですが・・・・反面教師としてではなく。